2017年10月31日(火)-11月5日(日)
三度目になるリトグラフの展覧会です。今回は通常金属や石といった硬質の板を使って制作するリトグラフが、
柔らかい(時には辛辣な)情緒や機微を描き出してきたことを念頭に、先行する「伝える石」「石の花」同様、
紙やキャンバスに向かう時手にするものと同じ道具で物語を紡ぐリトグラフというやり方を東京からお呼びした
4名の作家とともにみたびご紹介したいと思います。
近年(と言っても昨年あたりからですが)若い作家達の間で石版石の再評価を進めようという草の根が立ち上が
っていてそんな機運に呼応する展覧会でもあります。関西で長年お世話になってきた研磨業者の方が亡くなって
しまって、そういう感傷に端を発する動機からだったのかも知れませんが、本展がこのつかみ所のない版種の
復興の一助になればと考えています。と言うより、リトストーンの中に埋もれているアートの鉱脈はまだまだ
掘り尽くされていないのです。(出原)
出原 司 IZUHARA Tsukasa
京都市立芸術大学専攻科修了
主な個展 番画廊・ギャラリー16・ギャラリー白・INAXギャラリーBIBI space・スペース11など
グループ展 MAXI GRAPHICA / Final Destinations・釜山ビエンナーレ(韓国)・
日本版画協会招待出品(東京都美術館,京都市美術館)
その他 森の力2(アーティスト イン レジデンス、和歌山県中辺路)、現代日本美術展(東京都美術館 他)
生嶋 順理 IKUSHIMA Junri
東京芸術大学大学院修了。
クラコウ国際版画ビエンナーレ展、現代日本美術展、日本国際美術展、ソウル国際版画展(韓国)、
インターグラフィック’90(ドイツ)、マーストリヒト国際版画展(オランダ)、国際版画トリエンナーレ(マケドニア)、JAPANESE CONTEMPORARY GRAPHICS 1995 (ノルウェー) 、現代版画の潮流展、阿波紙と版表現展2007 、
和紙の様相2008、版画の色–リトグラフ、日・タイ現代(タイ)
岩渕 華林 IWABUCHI Karin
東京造形大学大学院造形研究科美術研究領域修了
主な個展:ギャラリー椿、アートギャラリーミューズ、Der-Horng Art Gallery(台湾)など
主なグループ展:”BARDO”(Edwin’s Gallery/ジャカルタ)、第59回CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ)、
Centrifugal ; 2014 コートギャラリー国立開廊20周年企画(Court Gallery/東京)など
清水美三子 SHIMIZU Misako
女子美術大学卒業
現代日本版画展、グアナファト州立美術館他、現代日本版画展‘50’ティコティン日本美術館(イスラエル)、
アジア国際版画展台湾国立国父記念館、東京都美術館ベストセレクション美術’13、
第60回記念日本版画協会展日本版画協会賞、現代日本美術展 神奈川県立近代美術館賞 東京都美術館(東京、他)、
シガ・アニュアル ’94 —版の宇宙— 滋賀県立近代美術館(滋賀)、国際版画展,国際版画・Sightlines— 招待出品(カナダ)
鈴木 智惠 SUZUKI Tomoe
武蔵野美術大学油絵学科版画コース卒業
ガレリア・グラフィカbis 日本版画協会版画展第8回 高知国際版画トリエンナーレ展(第9回)
第58回 CWAJ現代版画展 第2回京都版画トリエンナーレ展2016 京都市立美術館
中華民国第17回国際版画ビエンナーレ 国立台湾美術館 大野城まどかぴあ版画ビエンナーレ市長賞
第59回CWAJ現代版画展 選考委員賞 第3回FEI PRINT AWARD大賞 第16回南島原市セミナリヨ現代版画展大賞