2022 年 5月 5日(木)~ 5月 15日(日) ※ 5/9(月)休廊
木屎漆は漆と木屑と糊を練り合わせたもので、繊維質による強度と分厚くとも乾くという性質がある。
天平期に隆興した乾漆仏には盛り上げ表現として盛んに用いられたというが、
現在ではそのような造形の主役として使われることは少ない。
今、これを使って貼り合わせるという方法に面白さと可能性を感じている。
目立たないが、接着と形を繋げるためにかなりの量を使う。
新しい素材を合わせてみることで、見えてくるものがあるのではないかと思う。 (井川)
井川 健 IGAWA Takeshi
<略歴>
1980 兵庫県生まれ
2009 京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程 博士(美術) 取得
現在 佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授
<個展>
2017 ギャラリー恵風 (京都)(’14)
2018 祇をん小西 (京都)(’08,’11,’15)
2019 「艶のある形」 髙島屋美術画廊X (東京) 他
<主な展覧会>
2016 IKI粋SUI展 (染・清流館、京都)
2017 Loewe Foundation CRAFT PRIZE,The 2017 Nominees (マドリード他)
2017 Hard Bodies: Contemporary Japanese Lacquer Sculpture (ミネアポリス美術館、U.S.A.)
2021 Cheongju Craft Biennale 2021「Tools for Conviviality」(清州、韓国)
<受賞歴>
2009 国際漆展・石川2009 大賞
2012 第52回日本クラフト展 経済産業大臣賞・日本クラフト大賞
2017 第35回京都府文化賞 奨励賞
2017 第3回金沢・世界工芸トリエンナーレ2017 金沢・世界工芸コンペティション 大賞
2021 第32回(2021年度)タカシマヤ美術賞
1F
《波の舟Ⅱ》
2022年
W1550×D560×H735 mm
漆・ヤシ・木屑・布等
《風の衣Ⅲ》
2021年
W840×D80×H70 mm
漆・ワシントンヤシの葉柄・木・布等
2F
《樹間Ⅲ》
2022年
W2000×D310×H800 mm
漆・松・木屑・布等
《波の断片Ⅹ》
2022年
W1190×D120×H180 mm
漆・ワシントンヤシの葉柄・木・布等