2020年3月24日(木)~3月29日(日)
「本の展覧会」について
木口木版作家の柄澤齋氏の声掛けで、2017年に大阪ギャルリプチボワで「プチボワ文庫」展として始まった本と版画の展覧会は、
「冬の図書館」東京・ギャラリーFUURO、「秋の図書館」横浜・岩崎ミュージアムとこれまで開催してきました。
回を重ねて、今回は京都で2会場を使っての展覧会となりました。
名付けて「京都空想装幀室」展。
ギャラリー恵風では参加作家が着せ替えたオリジナル文庫本カバーと版画、
アートゾーン神楽岡ではちょっと大きめのオリジナルカバーに着せ替えた本や
参加作家のオリジナル版画集・装幀本などを展示して開催いたします。とりわけ京都ということで、
京都にゆかりのある文筆家や京都を題材にした本を参加作家のオリジナル装幀で着せ替えてみました。
版画家が出会った本が新たな衣装を身にまとい、そこから版画家の本棚を垣間見るような、
ちょっと不思議な「本」との出会いが生まれるかもしれません。是非お出掛けいただけますようご案内申し上げます
「京都空想装幀室」展 について
本を読む人は多くの感動や知識、着想をそこから得てきました。
本の作り手と読み手は時代や所を遠く離れていながらも「文字」という「形・依代」を介在して強くつながっています。
読み手である版画家もまたその一人です。今回、読み手としての版画家が愛読する本に版画家オリジナルの意匠に着せ替えて、
本を手にするその人、個人が読みたくなるような「本の展覧会」を企画してみました。今回は京都での展覧会に因み、
京都とゆかりのある文筆家や京都が舞台となる小説などを積極的に選び、
オリジナルの本の意匠に仕立ててみたいと思います。
〈企画参加作家〉
伊藤亜矢美
岩切裕子
柄澤齊
大力拓哉
原陽子
藤井敬子
筆塚稔尚
溝上幾久子
宮本承司
安井寿磨子
横山智子