2018年5月8日(火)-5月20日(日) ※5/14(月)休廊
秋の夕刻、潮の引いた干潟は一面に、微小な巻貝とアオサで埋め尽くされていました。
アオサが繁茂するのには人間の所業も影響しているのかもしれません。
干潟には濃厚な生命のせめぎあいが繰り広げられていますが、
天空は無言でその行方を見届けようとしています。是非を問わず、そのすべては美しいと感じました。
すべての存在は哀しみを内に秘めつつ、見えない未来をひたすらに希求しています。
私もその存在の一部として、祈りを込めて描く行為をしたいと思います。(松生)
松生 歩 MATSUIKE Ayumi
1959年 大阪市生まれ
1981年 山種美術館賞展大賞受賞
1982年 京都市立芸術大学大学院修了
1986年 「咲くやこの花賞」受賞(大阪市)
1986年 「京都市芸術新人賞」受賞(京都市)
1990年 菅楯彦大賞展大賞受賞
1995年 京都府文化賞奨励賞受賞
2014年 京都府文化賞功労賞受賞
日本画作品と自作の詩や物語を融合させた個展を中心に活動。
京都造形芸術大学教授